オール電化

オール電化住宅のメリット

近頃話題のオール電化。家を新築する方や、リフォームを考えている方には気になりますよね。
オール電化って、そんなにお得なのでしょうか?
オール電化のメリットについて、考えます。

オール電化の一番のメリットは、火を使わないということです。
キッチンではIHクッキングヒーターを使用するので、何も燃えず、空気が汚れません。
ガス漏れやガス爆発の心配がありませんので、安全です。
調理をすれば、水蒸気は出ますが、発生量を最小限に押さえることができます。
夏場の調理でも、火の熱によって室内温度を上げることもなく快適に調理できます。
汗をかきながら、熱いキッチンで調理をしなくてもいいのです。

オール電化は家の中の結露の発生を押さえることができますので、カビの発生を極力抑えます。
健康のことを考えると、カビが発生しにくいことは良いことですね。
また、二酸化炭素を発生させないことは、地球環境への配慮になります。

オール電化のもう一つのメリットは、省エネルギーです。
オール電化製品の中で、一番省エネルギーなのは、エコキュートです。
割引になる夜間電力を使ってお湯を沸かすので、経済的です。
「ヒートポンプ」という温熱方式を採用していますので、従来の燃焼式給湯器に比べて、約30%のエネルギーの節約になります。
また、「ヒートポンプ」は、二酸化炭素の排出量を約50%減らすことができます。
フロンガスを使用していませんので、オゾン層保護に貢献できます。
省エネルギーであり、しかも地球温暖化対策とオゾン層保護に役立つ、非常に優れた電気温水器なのです。

エコキュートを導入するご家庭には、申請すれば補助金が出ます。
これも魅力的ですね。

また、災害時には、貯湯タンクの水が生活用水として使えます。

オール電化に太陽光発電を併せて使えば、もっと経済的になります。
太陽光をエネルギーに替えて住宅で電気として使用します。
初期設備のコストがかかりますが、電気料金がグッと減ることになります。
また、太陽光発電にも補助金制度があります。

オール電化住宅のデメリット

これからオール電化にしようと考えている方にとって、一番気になるのは、オール電化にしたことでメリットだけではなく、デメリットがあるかどうかです。
オール電化について、色々なところでメリットが言われていますが、はたして、デメリットはあるのでしょうか?

オール電化住宅のデメリットとして、使用する機器本体のお値段が高いことが挙げられます。
オール電化の初期費用は、金額にすると、ガス器具設備にした場合の3倍から6倍にもなります。
ガス器具設備よりも高く払った分を取り戻すのにはだいたい7年以上かかるかもしれません。

オール電化にすると、給湯設備はエコキュートを設置することになります。
エコキュートは家族の人数が多いほど、大きいものを設置する必要があります。
沸かしたお湯をたくさん貯めておくタンクになりますので、大きくて重い設備になってしまいます。
お湯を入れたタンクの重量に耐えられる基礎工事をする必要があります。
それから、タンクは大きいので、スペースを結構取り、邪魔かもしれません。

IHクッキングヒーターは、火を使わないので部屋の空気を汚さないように思えますが、料理をすれば水蒸気が出ますし、油もはねます。
換気扇はIH専用の換気扇を設置することになります。
リフォームですと、換気扇も取り替えなければなりません。
また、IHクッキングヒーター対応の鍋しか使えません。
ガスで使っていた鍋の大半が使えなくなってしまう可能性があります。
炒め物をするときには、鍋をゆすったりすることができませんので、料理がお好きな方には物足りなく感じてしまうでしょう。

オール電化によってメリットが得られるのは、夜間の電気料金が割引になる時間に電気を使用する場合ですが、昼間の電気使用が多い家庭では、そのメリットが生かせず、かえって割高になります。
本来、光熱費を節約する目的でオール電化にしたはずが結構高くついた、ということも考えられます。

オール電化住宅においての一番のデメリットは、停電してしまった時でしょう。
電気が止まってしまうと、家の全ての機能が麻痺してしまいます。
冬でしたら、暖房ができなくて困ってしまいます。
まさかの時に備えて、カセットコンロと石油ストーブを用意しておく必要があります。

利用者も大満足 オール電化のメリット

某電力会社の調査によると、新築戸建ての約3分の1がオール電化を選択しています。
これだけものすごい勢いで普及していっているオール電化。
支持されるにはそれなりの理由があるようです。

オール電化の最大のメリットはやはり、「火を使わないから安全」ということでしょう。
季節的なことも大きく関係していると思いますが、最近、火事のニュースが絶えません。
被害にあうのは、高齢者や小さなお子さん。
オール電化のIHクッキングヒーターなら、一人暮らしをしているお母様や、お子さんとの調理も安心です。
また、火を使わない、ということはほかにもメリットがあります。
火が燃えるときには、二酸化炭素などの排気が必ず出ます。
オール電化のおうちは、この排気がないので、家の中の空気をきれいに保つことが出来るのです。

もうひとつのメリットは、経済的、ということ。
まず単純に、ガスを使わないのでガス会社への基本使用量が必要なくなるのは皆さんご存知のところ。
オール電化にすると、電気料金のお安くなる深夜電力を効率的に使用する仕組みになっているので、より無駄のない光熱費になります。
さらに、前述した、「排気が少ない」というメリットは、経済面でもメリットになります。
排気が少ないということは、換気扇の使用頻度が減るので、冷暖房の効果が高くなります。
結果的にさらに電気代がお得になるのです。

利用者の95%以上がオール電化に満足しているとか。
この事実こそが、オール電化のメリットが単なる宣伝文句ではないことを裏付けていますね。

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